「入れ歯」の悩み・解決法

 多くの患者さんが「入れ歯」を入れて不満をお持ちです。そこで、その対処方法を紹介します。
     解決方法
質  問
回       答
@夜はどうしたら良いか? 歯グキの粘膜も呼吸しておりますので、「入れ歯」は出来るだけ外して就寝した方が良いでしょう。「入れ歯」は樹脂でできておりますので、乾燥すると変形やヒビが入りますから、外したときは水のなかに入れておいてください。

A臭いの解決法は? 入れ歯の手入れ方法で紹介しております。通 常の入れ歯洗浄剤では直ぐに臭いが発生しますので、注意してください。

B「ヌメリ」はどうしたら良いか? これも入れ歯の手入れ方法で紹介しておりますので、参考にして下さい。

C奥歯で噛みにくくなったら? 長年使用しますと奥歯がすり減って、噛みにくくなります。歯医者さんで新しい人工歯だけ交換してもらってください。簡単に修理できます。

D口角が切れたら、または荒れたら? この場合も奥歯がすり減ってかみ合わせが低くなったことによって起こります。Cのように修理してもらいましょう。

E長年している入れ歯にアタリが出たら? この場合は入れ歯の汚れが原因のことが多いです。入れ歯をよく掃除をしてください。ただし、自分の歯が残っている場合は自分の歯に汚れあり、歯茎が炎症を起こしていることが多いです。この場合はご自分の歯と歯茎を歯ブラシしてください。

F入れ歯が破折した時? あくまで応急処置法ですが、瞬間接着剤をつけ、余剰分をふき取り抑えたまま水の中へ入れてください。その場しのぎぐらいには接着させることができます。後日、ゆっくり修理してもらいましょう。

G入れ歯の着色は? 酸素系の家庭用漂白剤でかなり着色が取れます。塩素系ですと金属部が黒くなりますので、使用しないでください。

H上の入れ歯が落ちる? 長年使用している「入れ歯」が落ちるようになった。この原因は「入れ歯」の奥歯が摩耗してくると噛むごとに落ちるようになります。奥歯だけ新しい人工歯に交換してもらうと治ります。希には病気などで急に歯茎が痩せて落ちるようになることもあります。これも簡単に治ります。(歯医者さんで「リベース」という処置をやってもらいましょう)

I下の入れ歯が浮く? 長年使用している「入れ歯」が浮くようになった。この場合も上記のように奥歯が摩耗の原因が多いのですが、以外に多いのは普段「舌」で「入れ歯」を外したり、入れたりして何気なく無意識に遊んでいると、浮いてしまうようになってしまいます。この場合はこの「癖」を治さない限り治りません。

J味がわからない 舌の動きが阻害されると味がわかりにくくなります。下の入れ歯の内側を薄くして舌の動きをよくしてもらうと良いでしょう。上の入れ歯は「無口蓋義歯:Kデンチャー」のように下の義歯のように上アゴ部分を削って無くすとよくわかるようになりますが、通 常の義歯では落ちやすくなります。

K入れ歯の外側とほっぺや唇の裏側に食べかすが残る これは簡単なことです。歯医者さんへ行って入れ歯の歯と歯の間に穴を開けてもらいましょう。そうすると唇の裏側にもだ液がまわり、食べかすが自然に流れ、汚れが落ちやすくなります。見た目も自然の歯の感覚になります。ぜひお試しください。
また、入れ歯の前歯に唇が乾燥して引っかからなくなります。