「入れ歯」に関する用語集

ア  行
 
アタッチメント 残存して歯と入れ歯を固定する装置。クラスプとは区別 して使用する。
アーライン

口蓋部で下に骨があるところと無いところの境を言う。上顎の義歯の後縁がここに来る。

アルギン酸 印象材のこと。安価で簡易印象材。
安静位 下顎顎骨の安静の位置をいう。
印象 入れ歯などの型を採ること。
カ  行
加圧印象 粘膜に対して加圧して印象を採ること。
寒天印象材 食用で使用する寒天と同じもので、精密な印象を採得する。
顎堤 歯を失った後の歯グキの土手のことを言う。この上に「入れ歯」のる。
機能印象 顎堤の周囲の粘膜や舌の動きを考慮した印象方法。
クラスプ 入れ歯を固定する装置で、一般的にはバネと言われている。部分床義歯を歯に固定する装置。
咬合 噛み合わせのことを言う。
咬合高経 義歯の噛み合わせの高さをいう。
咬合器 噛み合わせを器械で再現する装置。
咬座印象 咬合採得時に印象を採ること。
咬合採得 噛み合わせを確定すること。
咬合紙 噛み合わせを調整するとき、使用するカーボン紙を言う。
咬合平面 噛み合わせの平面を言う。
カンペル平面 咬合平面を設定するときの仮想の基準平面をいう。
サ  行
 
最後臼歯 一番後ろの臼歯をいう。
サンドブラスト 細かい砂を吹き付けることで、金属などを研磨する装置。
残存歯 残っている歯をいう。
歯槽頂間線の法則 上顎と下顎の歯槽頂を結ぶ線上に人工歯を排列する法則。
シリコン 軟性材料(入れ歯の下に貼る軟らかい素材)をいう。種類は豊富。
重合 床材料を化学反応させて硬化させること。
入れ歯のピンクの部部を言う。入れ歯は構造的に人工歯と床部に分けられる。
床縁 入れ歯の周囲の縁を言う。
床材料 入れ歯のピンクの部分の材料を言う。通 常「アクリレートレジン」が使用される。
スパチュラ 石膏やアルギン酸を練る道具。
スピーの湾曲 歯並びのことで、咬合平面(噛む平面)が平面 ではなく、奥へ行くほど曲線を描くように上がっていく曲線をいう。
すれちがい咬合 上の歯と下の歯がすれ違っている咬合。
精密印象

文字通り、精密な印象(型を採る)

正中 顔や体を真ん中に二分する仮想の線をいう。
前方位 下顎の前方へ移動した位置。
タ  行
 
タッピング 噛み合わせを調整したりするとき、上下の歯をカチカチ噛み合わせをすること。
デンチャー 入れ歯の意味。
チェックバイト 咬合採得の意味。
トレー 印象(型)を取る道具。
ナ  行
 
ナソロジー 咬合の理論、かつては一世風靡をした。
   
   
   
   
ハ  行
 
バイト 噛み合わせのこと。
バイトフォーク 咬合器に上顎の模型を付けるとき使用する道具。
バイトワックス 咬合採得時に使用するワックスを言う。
パラフィンワックス 義歯作製時に使用するロー(ワックス)。
ハンドピース エンジンやタービンのバーを固定する装置。
ベースプレート 基礎床のこと。ワックスで義歯のおおまかな外形を作製したもの。
ポストダム 上顎義歯の後縁部を封鎖する方法。
マ  行
 
マウント 咬合器に装着すること。
マラソン重合 床用レジンを出来るだけゆっくり時間をかけて重合させること。これにより重合収縮が低く抑えられ、強度も得られる。
マージン 義歯の床縁のこと。
無圧印象 粘膜に対して無圧で印象を採ること。反対に加圧印象がある。
モデリングコンパウンド 印象時や咬合採得時に使用する可塑性の材料。
ヤ  行
 
遊離端義歯 義歯の後方に維持する自分の歯が存在しない義歯をいう。
ラ  行
 
ロー堤 パラフィンワックスで作った基礎床をいう
ワ  行
 
ワイヤークラスプ

ニッケルクロムやコバルトクロムなどの金属ワイヤーで曲げて作製したクラスプ(義歯を固定する装置)通 常保険義歯によく使用される。